猫背が引き起こす体への悪影響とその改善法
猫背が引き起こす体への悪影響
猫背とは、背中が丸まって首が前に突き出た姿勢のことです。長時間のスマホやパソコンの使用、姿勢の悪い座り方が原因で猫背になることが多いです。この姿勢は体にさまざまな悪影響を及ぼします。
1. 肩こり・首こり
猫背になると、首や肩の筋肉に負担がかかります。頭が前に突き出るため、首を支える筋肉が緊張し、肩こりや首こりが発生しやすくなります。
2. 腰痛
背中が丸まると、腰にも過剰な負担がかかります。猫背で姿勢が崩れると、腰の筋肉が常に緊張状態になり、結果的に腰痛を引き起こします。
3. 呼吸が浅くなる
猫背になると胸が圧迫され、深い呼吸がしづらくなります。呼吸が浅くなると、酸素の取り込みが減り、疲れやすくなる原因になります。
4. 内臓への負担
猫背は内臓を圧迫し、消化不良や便秘を引き起こすことがあります。姿勢が悪いと内臓が正しい位置に収まらず、機能が低下します。
5. 集中力や気分への影響
姿勢が悪いと血流が悪くなり、脳への酸素供給が減ります。その結果、集中力が低下し、イライラや気分の落ち込みを感じることがあります。
猫背の改善法
猫背を改善するためには、姿勢を意識することと、筋肉をほぐしたり強化するエクササイズを日常的に行うことが大切です。以下の方法を実践してみましょう。
1. 姿勢のリセット方法
- やり方:
- 壁に背中をぴったりつけて立ちます。かかと、お尻、肩甲骨、そして後頭部が壁に触れるようにします。
- この姿勢を数秒キープし、体全体がまっすぐに整う感覚を覚えておきます。
- その後、日常生活でもこの姿勢を意識して保つようにしましょう。
- ポイント:頭や肩が前に出ないように、耳と肩が一直線になることを意識します。
2. 猫背改善ストレッチ
- 胸のストレッチ:
- 両手を後ろで組み、胸を開くように肩を後ろに引きます。
- そのまま10〜15秒間キープし、ゆっくり戻します。
- これを3回繰り返します。
- 肩甲骨周りのストレッチ:
- 座った状態で両手を肩の高さに上げ、ひじを直角に曲げます。
- 両肘を後ろに引き、肩甲骨を寄せるように胸を広げます。
- 10秒キープし、ゆっくり元に戻します。これを3セット行いましょう。
3. 背中の強化エクササイズ
- 肩甲骨はがしエクササイズ:
- 四つん這いになり、背中を丸めるように肩甲骨を開きます。
- 次に、背中を反らして肩甲骨を寄せる動きをゆっくり行います。
- この動きを10回繰り返し、肩甲骨周りの筋肉をほぐします。
- 背筋トレーニング(スーパーマンエクササイズ):
- うつ伏せになり、両手と両足をまっすぐ伸ばします。
- 息を吸いながら両手と両足を床から持ち上げます。
- その状態を2〜3秒キープし、ゆっくり戻します。これを10回繰り返します。
まとめ
猫背は肩こり、腰痛、呼吸の浅さなど、さまざまな体の不調を引き起こします。しかし、日々の姿勢の意識と、簡単なエクササイズを続けることで改善が可能です。当院での施術とあわせて、自宅でのケアも行うことで、より効果的に猫背を改善できます。
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